Amazonの棚に並ぶ35点の表紙を、全部数えました
朝3時。
パソコンの画面に、他人の本の表紙を35枚並べています。
自分の本ではありません。Amazonで「朝活 習慣化」と検索したときに出てくる、他の方の表紙です。
これを1枚ずつ、背景が何色かで分類していきました。
昨日、表紙を7案つくって6案を捨てた話を書きました。その判断のもとになったのが、この作業です。
結果
こうなりました。
- 背景が白か生成り:19点(54%)
- 水色:6点(17%)
- 青か紺:5点(14%)
- オレンジ、黒、グレー、緑、黄:それぞれ1点
明るさの中央値は255段階で188。かなり明るいほうです。
鮮やかさの中央値は0.43。こちらもかなり色が乗っています。
つまりこの棚は、明るくて、カラフルで、文字が多い表紙で埋まっているということでした。
そして、ここからが本題です。
暗い色の表紙は、35点のうち1点しかありませんでした。
赤系にいたっては、0点です。
数え終わって、頭を抱えました
私が最初に作って、いちばん気に入っていた表紙は、生成り一色でした。
その生成りが、54%です。
いちばん混んでいる群れの、ど真ん中でした。
しかも私の案は、写真もイラストも罫線も入れていません。色数は2色だけ。つまり、白い群れの中で、いちばん色が少ない。
目立つどころではありませんでした。いちばん埋もれる配色を、いちばん品が良いと思って選んでいたわけです。
これはこたえました。
ただ、考えてみれば当然の話でもあります。
「きれい」というのは、周りと調和しているという意味でもあります。調和しているものは、群れに入ると見えなくなる。
静かなものが良いとは限らない。当たり前のことを、35点数えてやっと理解しました。
数字が教えてくれたのは、正解ではなく空席でした
ここで気をつけたことがあります。
この集計は、「暗い赤にすれば売れる」という話ではまったくありません。
数字が教えてくれたのは、正解ではなく、空いている席がどこかだけです。
54%が白系なら、白を選んだ時点で19点と横並びになる。3割が青系なら、青も同じです。
一方、暗い色は1点しかなく、赤系はゼロでした。空席です。
空席に座ったからといって、良い本になるわけではありません。ただ、少なくとも「気づいてもらえないまま終わる」確率は下げられます。
中身で勝負したいなら、まず中身を開いてもらう必要があります。
並べて確認する、というひと手間
集計のあと、もうひとつやりました。
実際に売れている6点の表紙の間に、自分の案を1枚ずつ挟んだ画像を作ったんです。
棚に並んだ状態を、そのまま再現する。
これをやると、一目で分かります。どの案が前に出てきて、どの案が後ろに下がるか。自分の画面で1枚だけ見ていたときの印象と、はっきり違いました。
7案つくったこと自体より、並べて比べたことのほうが効いた。これが今回いちばんの学びです。
そしてこれは、たぶん表紙だけの話ではありません。
ブログの記事タイトルも、SNSの投稿も、単体で良し悪しを判断できるものではないはずです。必ず、他の何かと並んだ状態で選ばれています。
自分の画面の中だけで完結して判断すると、だいたい間違える。5年やってきて、この失敗はずいぶん繰り返してきました。
感覚ではなく、数えられるものは数える
私は特別なデザインの知識を持っていません。
センスもないと思っています。
そういう人間にできるのは、感覚で判断しないことくらいです。
きれいだと思う、目立つと思う、良さそうだと思う。この「思う」を、できるだけ数字に置き換える。35点を数えるのにかかったのは、朝の30分ほどでした。
30分で、1週間分の迷いが消えました。
迷って動けなくなるときは、たいてい判断の材料がないだけなんですよね。材料を集める作業は、悩む作業より、ずっと簡単です。
明日は、目立つ案を捨てた話を書きます
7案のうち、いちばん目を引いたのは朱色の案でした。
並べたとき、はっきり前に出てきます。
それでも、選びませんでした。
なぜ、いちばん目立つ案を捨てて、暗い赤にしたのか。その話を明日書きます。
8月15日にKindleで本を出します。それまでの途中経過を、毎朝そのまま出しています。
うまくいった話だけを並べても仕方がないので、決めきれずに止まっているところも含めて、全部書いています。
Substackの購読者限定チャットのほうでは、ここに書いていない部分も置いています。今朝は、実際の売れ筋のあいだに自分の表紙を挟んだ検証画像と、いま止まっている確認事項について書きました。
売り込みをする場所ではありません。朝の静かな時間に、同じ方向を向いている人とゆるく繋がれる場所です。
よかったら、覗いてみてください。完全無料で、解除も自由です。
最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
私は特別な才能があるわけではありません。ただ、朝3時という静寂の中で自分と向き合うことで、どん底だった毎日を少しずつ、自分の手に取り戻してきました。
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