「納会どうする?」と誘われ、真っ直ぐ家に帰る理由
あ、どうも。ヤドリです。
「仕事納めの大掃除が終わった夕方16時。ホールに集まって納会やるぞ!」
会社員時代、毎年このアナウンスが流れるたびに、心の中で静かに溜息をついていました。
広いホールにパイプ椅子が並べられ、職場のグループごとに決められた席に座る。
プレゼントのくじ引きや抽選会で周囲がどれだけ盛り上がっていても、自分はその場になじめず、ただ愛想笑いを浮かべて何時間も我慢して過ごす。
納め会が終わると、「じゃあ二次会行くぞ」と連れ出される。
僕はカラオケならまだ好きなのですが、二次会がただ居酒屋でダラダラ飲むだけの場所だと、もう苦痛でしかありませんでした。
終電間際の電車に揺られながら手元に残るのは、重い疲労感と「自分はいったい何の時間に付き合っていたんだろう」という強い虚無感だけ。
そして何より地獄だったのが、翌朝の光景です。
ひどい二日酔いで頭が割れるように痛く、昼過ぎまで布団から起き上がれない。
ふとリビングを見ると、休みの日なのにワンオペで育児や家事をこなしてくれている妻の姿がある。
「ごめん…」と申し訳なさそうに布団から這い出しても、家庭内にはなんとも言えない冷ややかな、気まずい空気が流れている。
おまけに、お小遣い制で限られた予算の中から、決して安くない飲み代やタクシー代が消えていく。
「自分の人生において、何の意味もない時間のために、大切なお金と家族の信頼を失っているんじゃないか?」
そう猛烈な自己嫌悪に苛まれ、「こんな生活、もうやめよう」と心に決めました。
それから、会社の飲み会や納め会を、きっぱりと断るようになったんです。
正直に白状します。
飲み会を断り始めた直後は、やっぱり寂しかったです。
仕事納めの日、みんなが「今年もお疲れ〜!」と楽しそうに居酒屋へ向かう背中を見送り、自分一人だけ鞄を抱えて真っ直ぐ駅へ向かう帰り道。
「自分だけ輪から外れて、残されたんじゃないか」
そのまま年末年始の休みに突入していく中で、そうした寂しさを感じないわけではありませんでした。
続けて断るうちに、周囲からだんだん声すら掛けられなくなっていった時期は、「職場で浮いてるんじゃないか」と心が少し揺れました。
当時は、周囲が盛り上がっている噂を聞くたびに「やっぱり行けばよかったのかな…」と後悔しそうになる夜もありました。
でも、そんなモヤモヤを一瞬で吹き飛ばしてくれたのは、翌朝のすっきりした目覚めと、真っ直ぐ家に帰った時に待っていた景色でした。
定時で家に帰ると、4歳の娘が玄関までパタパタと走って駆け寄ってきます。
「パパ!おかえり!今日ね、髪の毛を自分で結べたんだよ!」
「幼稚園のドッジボールでね、最後まで残れたんだよ!」
誇らしげに報告してくれる娘の笑顔。
時にはお友達に嫌なことをされて「〇〇ちゃんがね…」とぷんぷん怒っている日もあります。
でも、今この瞬間、このタイミングでしか触れることができない、子どもの瑞々しい表現や感情。
二日酔いで昼まで潰れていた頃には見落としていた、宝物のような時間がそこにありました。
自分が早く家に帰ることで、美味しいおうちご飯を一緒に食べられる。
一日中子どもと向き合って疲れ切っている妻に、家事や育児を代わることで「一人になれる休み時間」を作ってあげられる。
見返りを求めているわけではありません。
でも、自分が家庭にいることで、一番身近で大切な存在である家族を助け、穏やかな空間を作れているという手応えは、何物にも代えがたいやりがいでした。
後日、職場に行くと同僚たちが「あの夜は飲みすぎて誰々が羽目を外して家で吐いた」「あの後めちゃくちゃ大変だった」なんて話をしているのを聞きます。
その話を聞くたび、心から「あぁ、行かなくて正解だったな」と思えるようになりました。
お酒って、どうしてもリスクの方が大きいと思うんです。
特に同僚と一緒だと、つい羽目を外して飲みすぎてしまう。
二次会、三次会とその場のノリで楽しさが高まっていくほど、家に残してきた家族の存在は置き去りになり、考えられなくなっていってしまう。
だからこそ、最初の「入り口の段階」でしっかり制限をかける。
これは冷酷でも付き合いが悪いわけでもなく、自分の大切な家族とメンタルを守るための、きわめて合理的な防衛線です。
会社の付き合いを減らして浮いたお金や時間は、AIの勉強や読書、noteの執筆、そして家族で美味しいものを食べに行くことに使えるようになりました。
限られたお小遣いを不毛な酒席で溶かすのではなく、自分の未来を加速させる自己投資へ全ツッパする。
この切り替えができたとき、人生の充実感は劇的に変わりました。
最後に、かつての自分と同じように悩んでいるあなたへ、一言添えたいと思います。
もし、飲み会を断る理由に悩んでいるなら、こう考えてみてください。
「飲み会が嫌いだから行かない」
「お酒が嫌いだから断る」
そんなネガティブな理由だと、ただ嘘をついて断り続けることになって、罪悪感でメンタルが苦しくなります。
そうじゃなくて、「自分には他にやりたいことがあるから行かない」。
別に他にやりたいことがないなら、会社のコミュニケーションを優先して飲み会に行けばいいと思います。
でも、「参加する以上の価値があること(家族との時間、自己投資、自分の趣味)」を見つけられているなら、胸を張って断ればいい。
別に、大層な副業や資格勉強じゃなくていいんです。
ただ静かに温かいお茶を飲む15分でも、好きな本を1ページ開く時間でもいい。
他人の機嫌ではなく「自分のための時間」を1日15分作ること。そこから、あなたの人生の引き算は始まります。
「自分には大切にしたい時間がある」というスタンスを持つこと。
他人の機嫌を取るためにあなたの貴重な1日を差し出すのをやめて、自分が本当に守りたいものを一番上におく「引き算の生き方」を、今日から始めてみませんか?
最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
私は特別な才能があるわけではありません。ただ、朝3時という静寂の中で自分と向き合うことで、どん底だった毎日を少しずつ、自分の手に取り戻してきました。
もし、私の拙い試行錯誤や「早起きを通じて人生を好転させるコツ」が、あなたの明日のほんの少しの力になれるのなら、これほど嬉しいことはありません。
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