表紙を7案つくって、いちばん気に入った案を捨てました
朝3時。
暗い廊下を歩いて、荷物置き場になっている部屋のパソコンを立ち上げます。
画面には、同じ本の表紙が7つ並んでいます。
配色だけを変えたもので、書名も、字の大きさも、余白も、全部同じです。違うのは色だけ。
そのうちの1つを選んで、残り6つを捨てる。それが今朝の作業でした。
結果から言うと、いちばん気に入っていた案を捨てました。
並べてみて、気づいたこと
念のため、と思って配色だけ変えた案をいくつか作ってみました。
同じ構造のまま、色を変える。それだけの作業なので、7案作るのに時間はかかりませんでした。
- 生成り × 墨(最初の案)
- 墨黒 × 生成り
- 濃紺 × 生成り
- 臙脂(えんじ) × 生成り
- 朱 × 生成り
- 深緑 × 生成り
- 生成り × 朱の書名
並べて、しばらく眺めていました。
そして、自分の最初の案がいちばん弱いことに気づきました。
単体で見ているときは、いちばん品が良く見えたんです。ところが7つ並べた瞬間、生成りの案だけが後ろに下がって見える。
色がないぶん、静かすぎたんですね。
「きれい」で選ぶと、だいたい外れる
ここで、実際に本が並ぶ場所を確認しました。
Amazonで「朝活 習慣化」と検索して、出てくる表紙を実際に数えたんです。何色が多いのか、何色が少ないのか。感覚ではなく、数で。
その結果は明日あらためて書きますが、ひとことで言うと、自分の最初の案は、いちばん混んでいる場所のど真ん中でした。
数え終わったとき、正直、頭を抱えました。
いちばん気に入っていて、いちばん品が良いと思っていた案が、いちばん埋もれる案だった。
これ、けっこうこたえました。
ただ、考えてみれば当たり前の話でもあります。
「きれい」というのは、周りと調和しているという意味でもあるからです。調和しているものは、群れの中に入ると見えなくなる。
静かなものが良いとは限らない。当たり前のことを、数えてやっと理解しました。
選んだのは、臙脂でした
最終的に選んだのは、臙脂の地に生成りの文字を置いた案です。
暗い赤です。
決め手は2つありました。
ひとつは、明るさで抜けること。並ぶ表紙のほとんどが明るい色なので、暗い地は少数派になります。
もうひとつは、それでも落ち着きが残ること。
もっと目立つ案もありました。朱色の案は、7つ並べたときにいちばん目を引きます。ただ、あれを選ぶと「劇的に変わる」系の群れに寄って見えてしまう。
中身は淡々とした記録なのに、表紙だけ大声を出しているのは、やっぱり違うと思ったんです。
読んだ人に「思っていたのと違った」と感じさせるのは、いちばん避けたいことでした。
だから、抜けるけれど騒がしくない、という一点で臙脂にしました。
捨てた6案について
捨てた6案は、いま見返しても、どれもそれなりに良いです。
特に最初の生成りの案は、今でも好きです。単体で眺めるぶんには、7案の中でいちばん好きかもしれません。
ただ、表紙は単体で見られるものではありません。
必ず、他の本と並んだ状態で見られます。
そこを見落として、自分の画面の中だけで判断していたら、たぶんそのまま出していました。そして、誰にも見つけられずに終わっていたと思います。
7案作ったこと自体より、並べて比べたことのほうが効いた、というのが今回の学びです。
1案だけ作って眺めていたら、絶対に気づけませんでした。
明日は、棚を数えた話を書きます
Amazonの検索結果に並ぶ35点の表紙を、全部数えました。
背景色が白か生成りのものが何点で、青系が何点で、暗い色が何点か。
数字にしてみると、自分がなんとなく思っていたことが、けっこう間違っていたと分かります。
その話を、明日書きます。
いま、8月15日の発売まで、こういう途中経過を毎朝そのまま出しています。
うまくいった話だけを並べても仕方がないので、決めきれずに止まっているところも含めて、全部書いています。
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最後に、少しだけ。
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そうなんですねー