5年前の自分が読みたかった本を、やっと書き終えました
質問です。
朝、目が覚めた瞬間に「今日も何もできなかった」と思ったこと、ありますか。
まだ何も始まっていない朝に、です。
38歳の自分が、まさにそれでした。
目覚ましを4つ並べて寝ました。
枕元、机の上、部屋の反対側、そして玄関。
それでも起きられませんでした。
止めた記憶すらないまま、気づけば7時。
天井を見ながら、また今日も負けたな、と思っていました。
自分は意志が弱い人間なんだ、と本気で思い込んでいたんです。
だから、その思い込みを直そうとしました。
早起きの本を買いました。
自己啓発の教材も買いました。
オンラインサロンにも入りました。
5年分の内訳を数えたら、教材だけで14万円。
サーバー代まで足すと19万円でした。
読み終わらないまま本棚に積み上がっていく背表紙を見るたびに、胃のあたりがきゅっとなりました。
買った瞬間だけ、やった気になれるんですよね。
あの感覚、本当に厄介です。
副業も、当然のように続きませんでした。
理由は簡単で、夜にやろうとしていたからです。
21時に子どもを寝かしつけて、そこからパソコンを開く。
でもその時間に残っているのは、会社で全部使い切ったあとの、残りかすみたいな頭です。
100文字書いて、手が止まる。
気づいたらキーボードの上で寝ています。
そんな夜を、3年続けました。
3年です。
成果はほぼゼロでした。
いまは、朝3時に起きています。
パソコンを開いて一発目にやるのは、前日の記録を読み込ませることです。
そこからブログを1本更新して、SNSに出す分を10本用意する。
終わるのが3時40分です。
そのあとは、AIに質問を3つ出してもらいます。
読み込ませた記録を見たうえで、まだ書けていない部分を突いてくる質問です。
それに、その場で声で答える。
答えたものは、そのまま記録に足していきます。
会社に行く前に、その日いちばん大事な仕事がもう終わっている。
この感覚を知ってしまうと、もう夜には戻れません。
5時になったら犬の散歩に出ます。
歩きながら、その日思ったことをスマホに向かって喋る。
新聞配達のバイクのライトが近づいてくるたびに、いまだに少しだけ気恥ずかしくなります。
夜明け前の住宅街で、ひとりでスマホに喋りかけているおじさんですから。
帰ってきたら、パソコンは開きません。
そこで一日の「自分のための時間」は終わりです。
で、その5年分の記録を、1冊にまとめました。
8月15日から、Kindleで出します。
書名は『三日坊主さんの朝活』です。
先に言っておきますが、成功談ではありません。
5年やって、良い月で3万円です。
ならせば月1万円ちょっと。
時給に直したら、アルバイトのほうがはるかに上です。
最初の3年は、ほとんどゼロでした。
じゃあ何を書いたのかというと、その「ほとんどゼロの3年」のほうです。
世の中にあるのは「1年で月30万円」か「稼げませんでした」の両端ばかりで、
真ん中にある、地味で、遅くて、それでも少しずつ積み上がっていく部分の記録が、どこにも見当たらなかったんです。
5年前の自分が読みたかったのは、まさにそこでした。
だから、そこだけを書きました。
タイトルについて、ひとつだけ。
『三日坊主さんの朝活』は、三日坊主を直す本ではありません。
続かない自分を、続かないまま置いておくための本です。
3日休んでも、15年で見れば誤差ですから。
意志を鍛える話は、一行も出てきません。
発売日の8月15日から3日間だけ、無料で置いておきます。
今日から発売日まで、表紙を7案作って全部ボツにしかけた話とか、初稿7万3千字を2万6千字まで削った話とか、校正で見つかった数字の食い違いを全部直した話とか、そのあたりを順番に書いていきます。
完成品だけ突然出すのは、なんだか違う気がしたので。
追伸。
朝の3時間は、増やそうとして増えたものではありませんでした。
夜にやろうとするのをやめただけです。
同じ場所で立ち止まっている自分がもうひとりいるなら、その人の朝が少し静かになればいいなと思っています。
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最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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