質問です。
三日坊主だった自分を、責めたことはありますか。
自分は、何度もあります。
過去の自分の朝を、少しだけ話させてください。
目覚ましを4つ並べて、全部止めて、二度寝する。
天井を見ながら、「今日も何もしていない」とつぶやく。
やっと起きた夜は、パソコンの前で100文字だけ書いて、そのまま寝落ちする。
翌朝、また同じことを繰り返す。
いちばんきつかったのは、寝坊そのものじゃありませんでした。
「一日サボった自分は、もうダメだ」という、あの決めつけのほうです。
一回転んだだけで、全部を投げ出していました。
ここに、大きな勘違いがありました。
「毎日やること」が習慣だと思い込んでいたんです。
でも、違いました。
毎日やることは、習慣じゃありません。
「何年も、戻ってこられること」が、習慣です。
毎日やろうとすると、一回の失敗で心が折れます。
折れたら、二度と戻ってこない。
これがいちばん怖い、静かな失敗でした。
今の自分の話をします。
つい先日、地域の夏祭りがありました。
安い生ビールを、気持ちよく飲みました。
当然、次の日の朝3時には起きられませんでした。
目が覚めたら、外はまだ暗くて、時計は5時半。
携帯の充電が切れていて、アラームすら鳴っていませんでした。
頭も少し痛い。
昔の自分なら、ここで終わっていました。
「ほら、やっぱり続かない」と、全部を投げ出していたはずです。
でも今は、そう思いません。
「こういう日もある」
そう思って、暗い部屋でパソコンを開いて、一時間だけ手を動かして、また少し横になりました。
一日ぶんズレただけです。
習慣は、死んでいません。
熱が出た日も同じです。
今も微熱があって、体が重い。
昔なら「サボり」だと自分を責めた場面で、今は堂々と休みます。
体調が悪い日は、休む。
遠出で長い運転がある日も、休む。
これは、負けじゃありません。
先に決めておいた、予定どおりの休みです。
それでも、揺れる日はあります。
スマホを開くと、毎朝きっちり続けている人の投稿が流れてきます。
「自分は一日サボったのに」と、胃のあたりが少し重くなる。
昔は、この比較に負けて、無理に毎日やろうとして、また折れていました。
でも今は、こう思うようにしています。
人のペースは、人のもの。
自分のペースで、戻ってこられればいい。
続く場所は、他人の隣ではなく、自分の朝にしかありませんでした。
ここが、いちばん伝えたいところです。
続けるコツは、気合いじゃありませんでした。
「休む日を、先に許しておく」ことでした。
悪い例を挙げます。
「毎日やる」と決めて、一回転んで、丸ごとやめる。
良い例はこうです。
「週に何日か休んでいい」と最初に決めて、転んでも次の朝に戻る。
前者は、三日でゼロになります。
後者は、三日坊主のまま、五年続きます。
自分が続けられたのは、才能があったからではありません。
「三日坊主のままでいい」と、自分に許可を出せたからです。
だから、過去の自分にひとつだけ言えるとしたら、こうです。
毎日やらなくていい。
一回抜けても、明日また戻ってくればいい。
一年のうち、何日か転ぶのは、最初から折り込みずみでいい。
大事なのは、転んだ日の翌朝に、もう一度だけ座り直せるかどうか。
たったそれだけでした。
まとめます。
「毎日やる」は、いちばん折れやすい決め方です。
続く人は、続けることより、戻ることがうまい。
休みを先に許して、転んだ翌朝に、また戻る。
引いてから、また足す。
その繰り返しだけで、気づけば何年も経っています。
三日坊主のままで、大丈夫でした。
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