夜にやろうとして、3年ゼロでした。直したのは意志ではなく置き場所です
先に、ひとつだけお断りしておきます。
この記事は、8月9日の朝に書いています。
今日と明日は、パソコンの前に座れない日だからです。書けない日があると分かっているなら、書ける日に書いておけばいい。それだけの話です。
その「先に置いておく」という考え方が、今日書きたいことの中身でもあります。
渡す順番が、逆でした
夜に残っているのは、その日に会社で全部使い切ったあとの時間です。
朝いちばんの頭と、夜11時の頭を、同じ道具だと思っていたのが間違いでした。同じ1時間でも、中身がまったく違います。
並べると、こうなります。
悪い例
その日いちばん頭が動く時間を、まるごと会社に渡す。残った時間で、自分にとっていちばん大事な作業をやろうとする。
良い例
その日いちばん頭が動く時間を、先に自分に渡す。残った時間を、会社に渡す。
やったのは、この順番の入れ替えだけです。
作業の中身は何も変えていません。書いているものも、使っている道具も同じです。時間帯を引っ越しただけで、同じ人間の手が動くようになりました。
だから自分は、早起きを自己投資だと思ったことが一度もありません。増やしてはいないからです。夜を諦めて、その分が朝に移っただけです。
それでも、しばらくは起きられませんでした
順番を入れ替えると決めたあと、すぐに朝が使えるようになったわけではありません。
目覚ましを4つ並べて寝ていた時期があります。枕元、机の上、部屋の反対側、そして玄関。止めた記憶すらないまま、気づけば7時でした。
音を増やせば起きられると思っていたんです。
いま振り返って分かるのは、止めたあとに何をするかを決めていなかった、ということです。
暗くて寒い部屋で、まず服を探すところから朝が始まる。そこで一度立ち止まった瞬間に、布団のほうが正しく見えてきます。
起きられなかったのではありません。起きたあとの1歩目が、用意されていなかっただけでした。
直したのは、3つの置き場所だけです
やったことは、拍子抜けするほど単純です。
枕元に、厚手のスウェットを置く。
寒い部屋で服を探す工程を消します。起きて手を伸ばせば、そこにあります。
玄関に、サンダルを出しておく。
靴を履くという工程がひとつあるだけで、外に出ない理由が生まれます。同じサンダルを6年履きました。冬の朝はゴムが硬くて冷たいのですが、それでも履く前に迷うことはありません。
パソコンは電源を落とさず、スリープのままにしておく。
立ち上がるのを待つ1分のあいだに、必ずスマホを触ってしまうからです。一度触ると戻れません。開いて画面が出た瞬間に手が動く状態にしておきます。
以上です。
前の晩にかかる時間は、合計しても1分ありません。
やっているのは、始めるまでの摩擦を、前の晩の自分が消しておくことだけです。朝の自分に判断をさせない。決めるのは、まだ元気な昨日の自分の仕事にする。
これで5年続きました。
なぜ、その1分にたどり着けなかったか
自分でも、書いていて拍子抜けします。
5年ぶんの遠回りの正体が、前の晩の1分だったからです。
たどり着けなかった理由も、いまは分かります。原因を、自分の性格に置いていたからです。
「意志が弱い」で片づけている限り、直す対象は自分の中身になります。もっと気合いを入れる、もっと強い目標を立てる、もっとすごい人の話を聞く。そちらの方向にしか手が伸びません。
置き場所を変える、という発想は、そこからは絶対に出てきません。
自分は、足りないものを買って埋めようともしました。教材類だけでおよそ14万円、サーバー代を含めれば19万円が消えています。買った瞬間だけ、やった気になるんですよね。本棚に未読の山ができていくのを見て、また自分を責めていました。
もったいなかったな、と本気で思います。
正直に書いておくと、再現性は保証できません。自分にはこれが合っていた、というだけの話です。朝が向いていない人もいると思います。
ただ、ひとつだけ言えることがあります。
「意志が弱いから続かない」という思い込みだけは、たぶん間違っています。
もし、いま夜のパソコンの前でフリーズしている自分がいるなら、直すのは性格ではなく、時間帯と、前の晩の置き場所のほうかもしれません。
8月15日にKindleで本を出します。8月16日から18日までの3日間は無料にします。
『三日坊主さんの朝活 ── 意志に頼らず続ける、書く習慣のつくり方』です。
第2章には、起きてから作業を始めるまでの工程を3つ(トイレに行く/部屋に入る/パソコンの電源を押す)に削った話と、最初のアラームで起きられなかった日は朝の作業をしないと決めている話を書きました。根性の話も、朝型人間になる方法も出てきません。
明日は、パソコンに2日間触らずに、毎日の発信を止めない方法を書きます。今日と明日、自分が実際にやっていることです。
Substackの購読者限定チャットでは、公開の場に出す前の判断や、決めきれずに止まっている話のほうを置いています。ここにいると、公開で読むより数日早く見えます。
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最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
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