本を3日間タダにしました。売上を捨てて、何を取りにいったのか
昨日出した本を、今日から3日間、無料にします。
『三日坊主さんの朝活』です。8月16日から18日までの3日間、0円で置いておきます。
先に、こまかい事実をひとつだけ書いておきます。
切り替わるのは、今日の夕方です。
Amazonの日付は日本時間ではなく、向こうの時間で動きます。なので、今日の朝や昼にのぞいても、まだ500円のままです。夕方になったら0円になります。
自分もこれを知ったのは、つい昨日のことでした。
決める前に、狙いを1行だけ書きました
ここからが、本当に書きたかったことです。
自分は文章を出す前に、「誰に、どう思ってほしいか」を1行だけ先に書くようにしています。
下書きのいちばん上に書いて、書き終えたら消します。読む人に見せるものではありません。自分が判定するために置いておくだけです。
今回の1行はこれでした。
> 5年前の自分と同じ場所にいる人に、1ページ目だけでも開いてもらう。
この1行を先に書いたので、無料にするかどうかで迷いませんでした。
もし1行が「今月いくら稼ぐ」だったら、無料は選べません。真逆の行動になります。
やることを決める前に、狙いを決めておく。順番はこちらでした。
狙いがないと、返ってきた言葉がただ痛いだけになる
この1行を書くようになったのには、きっかけがあります。
会社の全体朝礼で、報告を担当したときの話です。
前日から原稿を書いて、何度も読み返して、それでも当日は台本を持つ手が震えました。読み終えて席に戻ったら、胃が痛くなっていました。
なぜここまで緊張するのか。歩きながら考えて、気づいたことがあります。
原稿を書くというのは、喋る内容を決めることだけではなかったんです。
原稿を書いていると、そこに狙いが生まれます。この報告で何を伝えたいのか。誰に、どう動いてほしいのか。書いているうちに、それが勝手に決まっていきます。
そして、狙いがあるかないかで、指摘の意味が変わります。
狙いがある場合、指摘は「その狙いが届いたかどうか」の手がかりになります。次に直せます。
狙いがない場合、指摘は、ただ削られる感覚だけが残ります。なんとなく喋ったことに、なんとなく言われただけなので、何を直せばいいのかも分かりません。
これは、文章を出すことでも同じでした。
なんとなく書いた記事に否定的な言葉が来ると、本当にただ痛いだけです。
「こういう人に、こう思ってもらうために書いた」があれば、返ってきた言葉は手がかりに変わります。狙いが外れていたなら直せばいい。狙いどおりに届いたうえで合わなかったのなら、その人は読者ではなかった、というだけです。
5年書き続けて心が折れなかった理由のひとつは、たぶんここにあります。
ついでに、使い回している5つの並び
実務的な話も書いておきます。
朝礼では話題を自分で選べるので、ある日、家族で出かけた場所の話をすることにしました。
最初は「問題を出す、共感してもらう、解決策を示す」という並びで組もうとしました。よくある形です。
途中で考えを変えて、感想を伝える形にしました。
- 行ってきた
- なぜ行ったのか
- 良かったところと、良くなかったところ
- それでどう思ったか
- かかった金額
この5つです。
そのまま記事にも使えるので、いまも同じ並びを使い回しています。
大事なのは、最後の金額です。
一般論を並べただけの文章に、金額は出てきません。実際に行った人にしか書けないからです。だからそこに、自分にしか書けない部分が集まります。
「駐車場は1日800円でした」の一行のほうが、うまい言い回しを10個ひねり出すより効きます。
この3日間の狙いは、数字ではありません
話を戻します。
無料の3日間で、自分が見る数字は決めてあります。何冊出ていったか、それだけです。順位は見ません。
順位は、他の人が何をしたかで動きます。自分の手が届かないところで上下するものを毎日見ていた時期が、5年のなかでいちばん書けていませんでした。
そして、この3日間で数字が動かなかったとしても、狙いが外れたとは限りません。
1ページ目を開いてもらう、が狙いなので、判定に必要なのは冊数ではなく、開いた人が最後まで行ったかどうかのほうです。それが分かるのは、もう少し先になります。
だから今日は、静かにしています。
「今日だけ」「いましかない」と言って回るつもりはありません。3日間ずっと0円ですし、合わなければ閉じてもらったほうが、次に開く人のためになります。
『三日坊主さんの朝活 ── 意志に頼らず続ける、書く習慣のつくり方』
Kindleで全15章。8月16日から18日までの3日間は無料です(切り替わるのは今日の夕方です)。
3時に起きてください、とは一行も書いていません。書いたのは、自分の生活の中から30分をどう見つけるかという話だけです。
5年やって、いちばん良い月で3万円。最初の3年はほとんどゼロでした。うまくいった人が書いた本ではありません。
Substackの購読者限定チャットでは、公開の場に出す前の判断や、決めきれずに止まっている話のほうを置いています。今日は、告知を何時に出すかで組み直した話を書きました。
売り込みをする場所ではありません。朝の静かな時間に、同じ方向を向いている人とゆるく繋がれる場所です。
よかったら、覗いてみてください。完全無料で、解除も自由です。
最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
私は特別な才能があるわけではありません。ただ、朝3時という静寂の中で自分と向き合うことで、どん底だった毎日を少しずつ、自分の手に取り戻してきました。
もし、私の拙い試行錯誤や「早起きを通じて人生を好転させるコツ」が、あなたの明日のほんの少しの力になれるのなら、これほど嬉しいことはありません。
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