質問です。
「家族のために」と思って始めたことで、逆に家族との時間を削っていませんか。
自分は、まさにそうでした。
でも、つい先日、その勘違いを娘に叩き直されました。
文字どおり、叩かれたんです。
夜、寝る前でした。
布団の中で、娘に絵本を読み聞かせていました。
少年がお風呂に入ると、中からカバやペンギンが出てくる、そんなお話です。
でも、自分は朝3時起きの眠気に完全に負けていました。
うつ伏せで、肘をついて、本を顔の前に置いて。
読みながら、意識が何度も飛ぶ。
娘は何度も「ちゃんと読んで」と注意してくれていました。
それでも、また落ちる。
最後は、パチンと顔を叩かれました。
娘は泣いていました。
天井を見上げながら、思いました。
「自分は、一体何のために早起きしているんだろう」
家族を幸せにするために稼ごうとして。
その眠気で、いちばん大切な相手を泣かせている。
これ以上ない、本末転倒でした。
ここで、はっきり気づいたんです。
人生の価値は、稼いだ金額じゃない。
副業の成果でもない。
家族と過ごす、何でもない時間そのものだ、と。
試しに、自分にこう問いかけてみてください。
「今のやり方のまま3年経って、一番怖いことは何ですか」と。
自分の答えは、意外なものでした。
「稼げないこと」ではなかったんです。
「朝活をやめること」でもない。
いちばん怖いのは、家族が自分から離れてしまうこと。
たった、それだけでした。
だって、そうですよね。
家族と幸せに過ごすために稼ごうとしているのに。
その家族が離れてしまったら。
稼ぐ意味そのものが、消えてしまう。
順番を、間違えていたんです。
それに気づいてから、判断がすごく速くなりました。
わかりやすいのが、会社の飲み会です。
自分は、お酒の席にほとんど行きません。
昔は「付き合いが悪いと思われないか」と気にしていました。
でも今は、まったく迷いません。
その2時間を、どう使うか。
同僚の愚痴に付き合う時間にするのか。
それとも、家に帰って娘の顔を見る時間にするのか。
天秤にかければ、答えは決まっています。
帰ったとき、娘が駆け寄ってきて、今日あったことを一生懸命に話してくれる。
あの30秒のほうが、自分にはずっと価値があります。
もちろん、揺れる日もあります。
スマホを開くと、月に何十万と稼ぐ人の投稿が流れてくる。
「自分も、あっちの分野に変えたほうがいいんじゃないか」
そう、心がざわつきます。
でも、そのたびに、この問いに戻ります。
「その数字は、家族が離れてでも欲しいものなのか」と。
答えは、いつもノーでした。
だから、自分は稼ぐことを「手段」の場所に戻しました。
目的は、あくまで家族との時間。
そのために、稼ぐ仕組みを作る。
この矢印だけは、絶対に逆向きにしない。
そして、削るものも決めました。
副業のために削っていいのは、価値の低い時間のほうです。
惰性の飲み会。
なんとなく続けていた娯楽。
目的のない、スマホのダラダラ時間。
こういう「雑草」を引き算して、その分を作業に回す。
家族との時間だけは、絶対に削らない。
この順番を守るだけで、稼ぐことと家族を守ることは、対立しなくなりました。
とはいえ、気合いだけでは守れません。
眠ければ寝落ちするし、疲れれば家族より自分を優先したくなる。
娘を泣かせたのが、その動かぬ証拠です。
だから、意志ではなく仕組みで守ることにしました。
自分の作業は、家族が寝ている朝3時から5時の2時間に閉じ込める。
誰も起きていない時間なら、家族の時間を1秒も奪わずに済みます。
5時を過ぎて、みんなが起きてきたら、パソコンは閉じる。
道具を物理的に手放すと、心が家族に向きます。
絵本は、うつ伏せで読むのをやめて、あぐらの上に娘を乗せて読む。
眠気に負ける前提で、負けにくい姿勢を先に作っておく。
これも、立派な仕組みです。
まとめます。
人生の価値は、稼いだ金額ではありません。
家族と過ごす、何でもない時間のほうです。
稼ぐことは、その時間を守るための手段。
目的と手段を、取り違えない。
飲み会ではなく、家族の30秒を選ぶ。
削るのは雑草で、家族の時間じゃない。
たった、それだけでした。
もし今、「家族のために」と始めた副業で、逆に家族との時間をすり減らしているなら。
一度だけ、書き出してみてください。
稼ぎたい金額ではなく、失いたくない時間のほうを。
それが決まれば、今日から何を優先して、何を手放せばいいかが、驚くほどはっきり見えてきます。
この「意志ではなく仕組みで、家族との時間を守る」という考え方は、自分のKindle本にそのまま書きました。
『三日坊主さんの朝活 ── 意志に頼らず続ける、書く習慣のつくり方』
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根性の本ではなく、「守り方」の本です。
自分は特別な人間ではありません。
眠気に負けて、娘を泣かせるような、どこにでもいる父親です。
それでも、朝3時の静けさの中で、何を一番に守るのかだけは、決めてきました。
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最後に、少しだけ。
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