新しい道具を覚えるのは面倒です。1本だけ切るなら、研がないほうが早い
今日から仕事が始まります。
夏休みが終わりました。しばらく朝の作業のあとにも少し余裕のある日が続いていましたが、今日からは元通りです。
先に、事務的なことをひとつだけ。
昨日から始めた3日間の無料は、いま動いています。切り替わったのは昨日の夕方でした。今日と、明日18日まで、0円のままです。
本題に入ります。
覚えるかどうかは、本数で決める
新しい道具が出るたびに、覚えるかどうかで迷っていた時期があります。
覚えないと置いていかれる気がする。でも覚える時間が惜しい。その往復で、結局どちらもやらずに数ヶ月が過ぎる。何度もやりました。
いまは、線引きを一つだけ持っています。
これは、何本切る作業か。
一度きりで終わる作業なら、覚えません。手を動かしたほうが早いからです。
何百本も切る作業なら、覚えます。
副業は、後者でした。記事を書く。ポストを出す。画像を用意する。どれも一度では終わりません。何年も、何百回も繰り返します。
この線引きを持ってから、新しいものが出てきても慌てなくなりました。「面白そうだから」ではなく「これは何本か」で決めるだけなので、迷う時間そのものが消えました。
5年で変わったこと
いちばん最初に書いた記事は、500文字書くのに何時間もかかりました。
いまは、朝の30分ほどでブログが1本更新できます。SNSに出す分も、同じ時間の中で用意できます。
ここは、道具を覚えたぶんだけ変わった部分です。
変わらなかったのは、何を入れるか
一方で、5年やっても変わらなかったものがあります。
出てくるものの質は、入れたものの質で決まる。
これだけは、道具が新しくなっても一度も変わりませんでした。
たとえば「朝活のメリットを書いて」と頼めば、それらしい文章はすぐに出てきます。
ただ、それはどこかで読んだことのある文章です。誰が同じように頼んでも、似たものが出てきます。
一方で、こう入れたとします。
> 今朝2時40分に目が覚めて、二度寝せずに起きた。体力が戻ってきたしるしだと思ったから。
ここから出てくるものは、他の人には書けないものになります。
借りてきた知識を入れて出したものは、知識のまま出てきます。自分の身に起きたことを入れたときだけ、少し違う形になりました。
風邪の治し方を、誰から聞くか
分かりやすい例で言います。
風邪の治し方を、医者が語るのと、そうでない人が語るのとでは、どちらを聞くでしょうか。
ふつうは医者です。
中身が同じでも、誰が言っているかで受け取られ方が変わります。
では、専門家ではない自分はどうするか。
専門家になるのは、簡単ではありません。何年もかかりますし、なれない分野のほうが多い。
ただ、自分だけが経験したことなら、今日から話せます。
そのときに効くのが、具体です。
「どこそこに行きました」ではなく、こう書く。
- 戻ってきたときの車内の熱気で、ハンドルに触れなかった。日よけは持っていったほうがいい
- ペットボトルに水を入れて積んでおけば、子どもの足くらいは洗える
こういう一行が入ると、文章の手触りが変わります。
人が困ることは、だいたい似ています。自分が困ったのなら、他の人も困っている。だから、自分なりの対策は出しておいたほうがいい。
それが正解かどうかは、二の次でした。多くの人が言う正解を並べる必要はありません。個人の話であることに、意味があります。
材料の集め方は、歩きながらです
では、その「自分の身に起きたこと」をどうやって溜めているか。
音声入力です。
犬の散歩をしながら、イヤホンとスマートフォンに向かって話します。
歩きながら話すと、机の前では出てこない言葉が出てきます。理由はうまく説明できませんが、5年やってこれは確かです。
10分歩けば、2,000字から3,000字ぶんの材料が溜まります。
最初は、かなり気恥ずかしいものでした。早朝の住宅街で、一人で喋りながら歩いているわけです。人とすれ違うたびに口を閉じていました。今は慣れました。
難点もあります。誤字が多い。意図と違う漢字になる。息が上がっているときや、風の強い日は精度が落ちます。
それで「音声入力は使えない」と決めるのは、早いと思っています。
自分なりのコツは3つでした。
1. ゆっくり話す
これがいちばん効きます。速く入れようとすると精度が落ちて、直す時間のほうが増えます。結果として、いちばん遅くなります。
2. 誤変換を、その場で直さない
直し始めると手が止まります。手が止まると、考えが途切れます。溜めているのは文章ではなく材料なので、多少ずれていても後で分かります。
3. 言い間違えたら、直さずにもう一度言い直す
「あ、違う」と言ってから、正しいほうをもう一度話します。あとで「同じ話が2回出てきたら、後のほうが正しい」と伝えれば、整理してくれます。
3つとも、直すのを後回しにするという一点で共通しています。
止まらないことのほうが、正確さより先でした。
今日、道具の話を書いた理由
無料の2日目に、宣伝ではなく道具の話を書いているのには理由があります。
この本には、朝早く起きる根性の話は書いていません。
書いたのは、同じ30分で終わる量を増やすには何をやめて何を覚えるか、という段取りの話です。今日書いたことは、その一部にすぎません。
3時に起きてください、とは一行も書いていません。
『三日坊主さんの朝活 ── 意志に頼らず続ける、書く習慣のつくり方』
Kindleで全15章。8月16日から18日までの3日間は無料です。今日は2日目です。
5年やって、いちばん良い月で3万円。最初の3年はほとんどゼロでした。うまくいった人が書いた本ではありません。
合わなければ、途中で閉じてもらってかまいません。
Substackの購読者限定チャットでは、公開の場に出す前の判断や、まだ決めきれていない話のほうを置いています。今日は、夏休みが終わって通常運転に戻る朝に、何を残して何をやめるかを書きました。
売り込みをする場所ではありません。朝の静かな時間に、同じ方向を向いている人とゆるく繋がれる場所です。
よかったら、覗いてみてください。完全無料で、解除も自由です。
最後に、少しだけ。
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。
私は特別な才能があるわけではありません。ただ、朝3時という静寂の中で自分と向き合うことで、どん底だった毎日を少しずつ、自分の手に取り戻してきました。
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